【石川酒造場】昔ながらの「甕仕込み製法」を行う蔵元

いつも久米仙酒造をご愛顧いただき、ありがとうございます。


泡盛ガチャの予約販売開始まで残すところあと5日。
今回ご紹介する酒造所は、株式会社石川酒造場。

スケジュールの都合上、取材に伺うことができなかったのですが、営業部の照屋さんにご丁寧にメールでご回答をいただきました。

1949年に那覇市首里寒川の地で創業した石川酒造場。今年で創業75周年を迎えます。
現在は西原町字小那覇に本社を移しています。
泡盛だけでなく、泡盛を蒸留したあとに残る酒粕(さけかす)を使用した「もろみ酢」の製造もおこなっています。

「同じ『泡盛』というお酒を造っていますが、各蔵元においてそれぞれのこだわりがあります。その違いやこだわりを、泡盛ガチャを通じてより多くの人に知ってもらいたい。」
そんな想いで今回の泡盛ガチャへ参加してくださいました。

石川酒造場のこだわり「甕(かめ)」を使った酒造り

「甕貯蔵はよく聞くが、甕仕込みと何がちがうの?」と思う方も多いのではないでしょうか。

甕とは、壺(つぼ)よりも大きな陶製の容器のこと。
主に、酒などの液体や発酵物の製造・貯蔵に使用します。

通常の泡盛造りではもろみをステンレスのタンクで仕込みますが、石川酒造場は甕で仕込みます。

甕仕込みにこだわる理由は味

甕で造った泡盛には、味の奥深さや香りの力強さなどの複雑さが多く表れます。
長年にわたって使い続けてきた甕だからこそ、作り出せる味わい。
甕ならではの味わいは、古酒になるほど感じることができるそうです。

「昔ながら」にこだわった甕仕込みへの想い

昔ながらの甕に仕込む製法は、非常に手間がかかる上に製造できる量も多くありません。
伝統を絶やしたくないという想いで、甕仕込み製法を続けているそうです。

甕にも個性がある

石川酒造場にある甕は、全部で80個。
それぞれ大きさや形がちがうため、それぞれの甕専用の水量計を使っています。
盆も正月も欠かさず80個の甕すべてを1つずつかき混ぜており、すべてをかき混ぜるのにかかる時間はなんと最大で4時間。
もちろん、甕の洗浄も1つ1つ手洗いです。

当たるかもしれない「甕仕込み」

今回の泡盛ガチャ第6弾で、石川酒造場からご提供いただいた泡盛は1種類のみ。
種類が少なければ、この泡盛が入っている確率も低くなります。

石川酒造場といえばこれ:甕仕込5年古酒

5年間貯蔵した古酒100%の泡盛。
深いコクとまろやかな飲み口のバランスが絶妙で人気の逸品です。
2019年春季の全国酒類コンクールでは、特賞受賞をしています。
いちばんの特徴は、メイプルシロップのような甘い香り。
5年の歳月をかけて生まれた香りを楽しむのにおすすめの飲み方は、水割りやロック。

石川酒造場の泡盛「甕仕込5年古酒」が入っていた方は、昔ながらの甕仕込み製法から生まれた独自の味わいをぜひお楽しみください。