【新里酒造株式会社】現存する沖縄最古の蔵元

いつも久米仙酒造をご愛顧いただき、ありがとうございます。

泡盛ガチャの予約販売開始まで残り6日。
今回は、現存する沖縄最古の蔵元「新里酒造株式会社」をご紹介します。

創業はなんと江戸時代

創業はなんと江戸時代までさかのぼります。
当時の沖縄は、琉球王国時代。
王府の命を受け泡盛の製造を許可されたのは、わずか30名の職人。
その職人たちが住む「首里三箇(しゅりさんか)」と呼ばれる地域で、1846年に新里酒造は創業しました。
現在は沖縄市に本社を移し、伝統の技を引き継ぎのれんを守っています。

今回取材を受けてくださったのは、7代目当主であり代表取締役の新里健二さんと取締役の新里洋二さん。
「泡盛ガチャを通して、1人でも多くの人に泡盛を飲んでもらいたい。泡盛を、そして新里酒造をたくさんの人に知ってもらえる機会になればうれしい。」
そんな想いから、今回の泡盛ガチャに参加してくださいました。

「和醸良酒」をモットーに続ける酒造り

酒造りには「和醸良酒(わじょうりょうしゅ)」という考え方があります。
「良い酒は和の心(チームワーク)があってこそつくられる」という意味の言葉です。
この言葉をモットーに、沖縄最古の蔵元に恥じない酒造りをおこなっているそうです。
新里酒造の泡盛はフルーティーですっきり、バランスの取れた味わいが特徴です。

この味わいの秘訣は、ズバリ徹底した温度管理。

コンピューターを使って温度管理をすることで、思った通りの香りが実現できたそう。
管理された低温発酵により、もろみの時点で果実のようなフルーティーな香りがフワリと香ってきます。

当たるかもしれないお酒

今回、新里酒造さんから参加するお酒はこちら。

蒸留の違いを味わう:いぜなじまのお米でつくった泡盛(常圧・減圧)

沖縄本島北西部に位置する伊是名島(いぜなじま)は、古くからお米づくりが盛んな地域。
その伊是名島で泡盛用に作ったお米と、泡盛造りに欠かせない麹など全て沖縄のものを使って造ったオールオキナワ泡盛です。
口当たりまろやかで、ほのかに感じるりんごのようなアロマは通常よりも高い香りの成分によるもの。

黒いビンは常圧蒸留。濃厚な味わいなので、ロックで飲むのがおすすめです。
透明のビンは減圧蒸留。こちらはすっきりとした味わいなので、ソーダで割るのがおすすめです。

常圧蒸留と減圧蒸留。
蒸留のちがいによって変わる味わいをお楽しみください

新里酒造の古酒といえばこれ:琉球クラシック古酒

新里酒造の代表的なお酒で、3年熟成した古酒を100%使ったフルーティーですっきりとした味わいの泡盛。
はじめて泡盛を飲む人にも、泡盛のおいしさを感じていただける逸品。
焼酎派にはロック、日本酒派には5:5の水割りがおすすめです。
すっきりとした味わいなので、チャンプルー(沖縄の炒め物)などと一緒にめしあがれ。

先代の自慢の味:古酒琉球プレミアム

このお酒は、6代目の新里修一さんがブレンドした自信作のお酒です。
5年古酒と3年古酒をブレンドしたことにより深まった味わいが特徴。
実はIWSC 2011銀賞を受賞しており、日本だけでなく世界にも認められている味わいなんです。

ラフテー(沖縄の豚の角煮)などのこってりしたものに合わせて、ロックやストレートでお楽しみください。

ちなみにIWSC(インターナショナルワインアンドスピリッツコンペティション)とは、イギリスで開かれるお酒の品評会のことです。

あの人も飲んだかも?!

最後に7代目当主・新里健二さんがとある話を教えてくださいました。

創業して数年後、3隻の黒い船が那覇の港に来航しました。
そう、黒船来航で有名な、あのペリーです。

彼が琉球王国を訪れた際に参加した晩餐会について、
「盃に注がれたお酒は芳醇でまろやかに熟し、まるでフランスのリキュールのようだった。」
と記述を残しています。

これは泡盛古酒の特徴と一致。
しかも、当時泡盛の製造を許されていたのはごく限られた地域のみ。
もしかしたら、新里酒造のお酒が振る舞われたのかもと思ってしまうような出来事です。


ペリーも飲んだかもしれない芳醇でまろやかな味わいの泡盛古酒。
新里酒造の泡盛が入っていた方はぜひ、創業当時の沖縄を感じながらお楽しみください。