原材料の生産者に聞く、ライスウイスキーへの想い

いつも久米仙酒造をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
「はるみウイスキー」の原材料であるブランド米『はるみ』を育てる川口一正さん。
湘南の晴れた海をイメージして名付けられたこのお米が、どのような想いとともに育てられているのか——。
日々、田んぼと向き合う川口さんにお話をうかがいました。

お米造りを始めたきっかけはなんですか?

―実家が米農家で、農機も揃っていたので、定年をきっかけに家業を継ぎました。農家としてはまだまだ若手です(笑)どうせ作るなら美味しいお米を届けたいと思っています。

お米を育てている平塚という土地の魅力は?

ーうちの田んぼは、丹沢水系の水を使っています。
平塚は起伏が少なく、温暖で雪も少ない、災害の少ない土地です。お米だけでなく、落花生やきゅうり、里芋も名産で、作物を育てるにはぴったりな土地です。

お米作りにおいて一番苦労することを教えてください

―はるみは倒伏しやすい品種なので、大雨や強風があると大変です。導入当初は刈り取り作業にも苦労しました。それに最近は外来生物や、どんどん増える雑草との戦いもあります。自然相手なので、思い通りにならないことも多いです。
でも、買ってくださった方が「川口さんのお米、美味しかった」と言ってくれると、とても嬉しくて、なによりもやりがいを感じます。

はるみの特徴はなんですか?

―もっちりと食感がよく甘いのが特徴です。炊き立てはぜひシンプルに卵かけご飯で食べてみてほしいですね。冷めても美味しいので、おにぎりやお弁当にもぴったりです。

さいごに、お米がウイスキーになることについてどうおもいますか?

―正直びっくりしました。まさか“お米がウイスキーに”なるなんて(笑)。
でも、とても面白い取り組みだと思いました。お米の新しい可能性が広がりますし、話題になることでお米がもっと見直されるきっかけにもなると期待しています。

次回は、はるみウイスキーのあじわいをご紹介

川口さんが丹精込めて育てる「はるみ」。
その一粒一粒に、川口さんの想いが宿っています。
そのお米が、ウイスキーという新しい舞台でどんな味わいを生み出すのか——。
次回は、はるみウイスキーのあじわいについてご紹介いたします。