久米仙酒造を紡ぐ10人の蔵人-品質を支える製造の蔵人

いつも久米仙酒造をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

「伝統を大切にしながら泡盛の新しい可能性を求めて一歩進んだ酒づくり」をモットーに、業界の常識に捉われず「沖縄から世界へ」新しい挑戦を繰り広げる久米仙酒造。そんな久米仙酒造を紡ぐ10人の蔵人にスポットを当て、彼らの想いやこだわりをご紹介。

第3回目となる今回は、製造現場で品質を支える上地勝大(うえちしょうた)さんにお話をお聞きします。沖縄生まれ沖縄育ちの上地さんは学生時代から野球が好きで、以前は久米仙酒造の野球部にも所属していました。ノーフレームのメガネの奥でいつも優しく微笑んでいる上地さん。最近は、YouTubeで犬のトリミング動画を観て癒されているそうです。趣味まで優しい上地さんに、久米仙酒造でのお仕事について伺いました。

充填作業の責任と誇り

―上地さんが現在担当されているのは、どのような業務なのでしょうか?

「現在は充填(じゅうてん)という工程を担当しています。製造された商品を瓶に詰める作業やラベル貼りなど、商品が仕上がる最終工程を管理しています。この工程は商品の見た目や品質に直結するため、とても重要な役割なんですよ。」

―充填作業をするとき、特に意識していることはありますか?

「充填作業は、商品の『顔』を作る工程だと思っています。例えばラベルの貼り方ひとつで、お客様が手に取ったその商品の印象が変わることもあります。お酒を買うときに、どれを買おうかなってラベルで選んだりしませんか?貼られたラベルがきれいだと、購買意欲が一層かき立てられると思うんです。お客様に選ばれるような商品作りにこだわっているので、どの作業においてもそれは妥協しません。久米仙酒造のブランドを背負っているという自覚を持ち、常に最高の仕上がりを目指しています。」

丁寧さと一貫性へのこだわり

―日々の作業で大切にしていることは何なのでしょうか?

「作業をするうえで大切だと常々思うのは、『丁寧さ』と『一貫性』です。お酒を瓶詰めする作業では、1本1本の瓶を細かくチェックし、ラベルの歪みや印刷のズレがないよう確認しています。どんなに忙しい日でも、決して妥協はしません。手抜きをしないという基本を徹底することで、久米仙酒造の商品を手に取ってくださるお客様に、最高の品質をお届けできるよう努めています。」

チームとの連携とコミュニケーション

―職場の雰囲気や、チームでのコミュニケーションについて教えてください。

充填チームのメンバーは9割が女性スタッフです。仕事中はもちろん真剣ですが、合間にはプライベートな話をしてコミュニケーションを取るようにしています。チームの中には年齢や経験の異なるベテランスタッフも多いので、自分の意見だけに固執せず、協力して進めることを心がけています。

―そんな柔軟な姿勢が、チーム全体の雰囲気を良くしているのかもしれませんね。

ありがとうございます。充填作業は製造から出荷までの流れの一部なので、他の部門との連携も重要です。一つのチームとして全員で、最高の商品を作り上げることを目標にしています。

お気に入りの一杯

―久米仙酒造のお酒の中で、1番のお気に入りは何ですか?

「久米仙GOLD」ですね。普段はお酒をあまり飲まないのですが、このお酒だけは香りが良くて飲みやすいので、私にとって特別な一杯です。仕事終わりに、ふと飲みたくなるときがありますね。

―飲み手目線で「特別」と思えるお酒があるのは、とても魅力的ですね。本日はありがとうございました。

次回は仕上げに宿る匠の技を持つ蔵人 仲本三和さんです。

上地さんによると、仲本さんは「明るく元気な人で、チームの雰囲気をパッと明るくしてくれる存在。」だそうです。

次回の配信は11月28日(木)を予定しています。

ぜひご期待ください。