【比嘉酒造】600年の歴史を背負い、後世に受け継ぐ泡盛造り

いつも久米仙酒造をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

連日ご紹介している泡盛ガチャ中南部編。
今回「泡盛 残波」でおなじみの蔵元、比嘉酒造をご紹介します。

戦後間もない沖縄で創業した比嘉酒造

比嘉酒造は1948年、戦後3年に比嘉寅吉氏により読谷村(よみたんそん)で創業されました。
戦後間もない沖縄では、物資不足のためお酒の代わりにメタノールを飲んで失明・命をおとす人が多くいました。
それでもメタノールを飲まないと生活ができない人が多くいる状況を目の当たりにし、当時教員をしていた寅吉氏が、「沖縄県民に安心・安全な泡盛を提供したい。」という企業理念のもと創業したのが始まりです。

現在は、泡盛初心者の方でも飲みやすい「残波ホワイト」や、泡盛ツウを魅了する限定古酒「残波1999」まで、幅広いお客様に愛される泡盛を製造・販売しています。

文化を背負って仕事をしている

「沖縄が誇る泡盛は、600年以上の歴史がある伝統的なお酒。その泡盛の価値を上げながら製造技術を向上させる。そして後世に伝えていく。それが泡盛メーカーの仕事だ。」という想いで、比嘉酒造の泡盛は造られています。

泡盛メーカー初の泡盛シニアマイスター

今回取材に対応してくださったのは中村真紀さん。
泡盛メーカーで初めて泡盛シニアマイスターに認定された、泡盛に関する豊富な知識をお持ちの方です。
比嘉酒造の研究員兼マーケティングを担当されています。

泡盛マイスター

泡盛マイスターとは、ワインのソムリエのような存在。
泡盛に関する銘柄ごとの味のちがいや歴史、料理との相性やテイスティング、製造方法や医学的効果などに精通した泡盛の総合アドバイザーです。
その中で泡盛シニアマイスターは「泡盛マイスター」の認証取得から5年以上の有資格者を対象とし、各種コンテストで受賞歴がある人に限られた資格です。

環境を守るための取り組みが比嘉酒造の味を守ることにつながる

じつは比嘉酒造は、SDGsという言葉が広く知られるずっと前から環境への取り組みをおこなっています。

「泡盛を造ることで、今ある環境を壊してはいけない。たとえコストがかかったとしても、環境を守ることが比嘉酒造の味を守ることにつながる。」と中村さんは話してくださいました。

環境を守るために比嘉酒造がおこなっている取り組みをいくつか教えていただきました。
・ソーラー発電システムを採用することで、環境汚染の軽減を行う。
・酒粕や洗米排水の一部をメタン発酵させることで、燃料の一部として利用。
・排水を微生物によって処理し、有機物を分解させて清潔な状態にしてから排出する。
・重油ボイラーから天然ガスに切り替えることでCO2を30%削減する。

読谷村への強い愛

読谷村(よみたんそん)にある比嘉酒造が那覇に移動して泡盛造りをおこなっても、同じ味を造り出すことはできないと考えているとのこと。
だからこそ比嘉酒造は、読谷村での泡盛造りを続けていけるような取り組みをこれからも続けていきます。

最近「残波ホワイト飲んでいますか?」

中村さんが泡盛ファンのみなさまに聞きたいことは、「最近、残波ホワイト飲んでいますか?」

泡盛ツウは残波ホワイトから離れていってしまうと感じるとのこと。
「残波ホワイト(通称ザンシロ)は、飲みやすい泡盛として有名なことも理由かもしれません。だからまずは、残波ホワイトをストレートで味わってみてください。そうすると、初めて残波ホワイトを飲んだときには発見できなかった味わい・香りを感じていただけるはずです。」

今回の泡盛ガチャには、比嘉酒造の残波ホワイトも登場します。
初めて飲む人も、久しぶりに飲む人も、残波ホワイトを味わう際にはまずストレートで試してみてください。

泡盛ガチャに登場する比嘉酒造の泡盛

今回の泡盛ガチャで登場するのは、中村さんのお話にあった「残波ホワイト」「残波プレミアム14古酒」「残波2002年」の3種類。

残波ホワイト25度 720ml

フルーティーですっきりとした飲み口。
冷えた残波ホワイトと冷えた炭酸水を、小さなグラスで飲むと香りがきわ立ちます。
ゴーヤーチャンプルーや、鳥の唐揚げなどとの相性もバツグン。

残波プレミアム14年古酒43度 720ml

バニラやキャラメルなどの香りのする古酒。
チョコレートや冬瓜(トウガン)の砂糖漬などの伝統的な沖縄料理とのペアリングがおすすめ。
ストレートでちびちびと飲むのがおすすめ。

残波2002年43度 720ml

バニラや黒糖のような甘い古酒香りとともに感じられるのは、フルーティーさ。
ドライフルーツや、ドライフルーツ入りチョコなレートなどとともにストレートでどうぞ。

みなさまの笑顔とともに

比嘉酒造は現在、「SMILE BE WAVES」 笑顔 それは波のように広がっていく をコンセプトに、残波のリブランディングをおこなっています。
泡盛を造るためや売るために仕事をしているわけではない。泡盛「残波」を通して、その先にあるお客様の笑顔を広げていくという想いが込められています。
それは、創業者の比嘉寅吉氏が目指した創業時の理念にも通じます。

今回の泡盛ガチャを通して比嘉酒造の泡盛を飲んでいただいたみなさまに、笑顔溢れるシーンが、波のように広がっていきますように。