【北谷長老酒造】ずっと変わらないおいしさの泡盛が作れる理由

いつも久米仙酒造をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

今回の泡盛ガチャ第6弾では、ご協力いただいた8酒造所の特徴や泡盛造りのこだわりなどをお伝えしていきます。

創業170年を越える酒造所

今回ご紹介する酒造所は、北谷町の閑静な住宅街にある「北谷長老酒造工場株式会社」。
北谷長老酒造工場は、嘉永元年(西暦1848年)に「玉那覇酒造」として創業。
2006年に法人化する際、現在の北谷長老酒造工場株式会社に社名を変更しました。
社名は、ベストセラー商品の「北谷長老」が由来です。

今回取材をさせていただいたのは、工場長の知念さん。
やわらかな人柄、そして入社して21年という長年の経験で培われた深い知識で快く取材に応じてくださいました。

お酒造りへのこだわり

「北谷長老といえばこの味」というものを守るために、170年以上続く伝統に沿った製法で、一貫した味わいを追求しています。
そうすることで、ブレない酒造りができるのだそうです。

手作業ならではの丁寧さにこだわりながら、8人のスタッフで製造のすべてを行っているとのこと。

その丁寧さが高い評価を受け、2023年には「北谷長老44度16年古酒」が沖縄県知事賞を受賞しています。

北谷長老酒造で造られる泡盛の種類

北谷長老で造られている泡盛は、じつは「一本松」のみ。
「一本松」を13年以上の歳月をかけて熟成させることで、味わい深い古酒「北谷長老」へと生まれ変わります。

・「北谷長老」をはじめから製造しているわけではない。
・「一本松」は「北谷長老」になる前の泡盛ということ。

この事実はあまり知られていないようです。
「一本松」は出世魚ならぬ出世酒なのですね。

社名にもなるほどなので「北谷長老」の人気が根強いのはもちろんなのですが、スタッフのイチオシは「一本松」。
知念さんも、普段から愛飲しているとのことです。

北谷長老酒造からご提供いただいた泡盛は…

・「一本松」30度720ml
フルーティーでキレのある飲み口。食中酒として揚げ物に合わせて炭酸割りがおすすめ。

・「北谷長老13年古酒」43度720ml
口に含んだ瞬間の甘さ、変化していくにつれて感じるバタークリームのようなミルキーさ。香ばしい香りはトーストを思わせます。後味にチョコレート感があるため、バニラアイスとのペアリングがおすすめ。

・「北谷長老限定古酒」35度720ml
18年モノの古酒をベースに熟成させた限定古酒。バニラのような芳醇な香り、カラメルのような香ばしさが感じられるどっしりとした味わいです。おすすめの飲み方は、食後にストレートでじっくりと。

これから北谷長老酒造工場株式会社が目指すもの…

「お酒を飲まない世代が増えて、泡盛離れがどんどん進んでいるなと感じます。しかし、お酒を飲まなくなっているのには理由があるんですよね。それは“古酒はストレートで飲まなければいけない”などの古いルールがあることで、試しづらくなっていること。そういうのは取っ払って、ハイボールが好きな人は炭酸割りで泡盛を飲むなど、もっと自由に楽しんでもらいたいです。」と語る知念さん。

今回の取材の中で知念さんが「いつ飲んでも変わらない。北谷長老といえばこの味!」と思ってもらえるよう丁寧にお酒を造っていると聞き、愛飲しているお客様に対する熱い想いが感じられました。

シンプルだけど奥が深く、時が経っても変わらない味を追求する北谷長老酒造。

この泡盛ガチャを通して受け継がれてきた製法で造られた泡盛を、ぜひご堪能いただきたいです。