今日は「古酒(クース)の日」

いつも久米仙酒造をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
入社して2ヶ月が経ち、少しずつお酒の知識が増えてきました。とくちゃんです。

本日、9月4日は古酒の日です。当ブログの読者である泡盛ファンの皆さまなら、もちろんご存知ですよね!(私はビーバー先輩に教わって初めて知りました💦)

3年以上熟成された泡盛のことを古酒(クース)と呼びます。甕(かめ)や瓶に入れて熟成させることで、香りは芳醇に、味わいはまろやかになっていきます。
熟成させることを「寝かせる」と表現します。沖縄では昔から、古酒を珍重してきました。ご先祖様たちは、泡盛を寝かせるとおいしくなることをすでに知っていたんですね。

自分だけの古酒づくり

お好きな泡盛と容器を用意すれば、あなただけの古酒を作ることも可能です。飲みたい気持ちをグッと堪えて寝かせることで、より美味しい古酒を楽しむことができます。
オリジナル古酒づくりへのモチベーションが高まってきましたね!それでは早速やってみましょう。

お酒の選び方

育てる泡盛は何でもOKですが、おすすめはアルコール度数の高い泡盛です。
度数の低い泡盛は飲みやすいように加水してあるため、熟成するための成分が少ない傾向にあります。「クセがあって飲みにくい」と言われがちな泡盛の新酒ですが、度数が高く個性が強めな泡盛の方が、実は熟成には向いているんですね。

容器の選び方

貯蔵する容器の選び方にもコツがあります。
基本的に、瓶貯蔵でも甕(かめ)貯蔵でも泡盛は熟成してくれますが、長期間貯蔵するなら伝統的な甕がおすすめです。甕の方が空気が多く入るので酸化で熟成が進みやすく、また甕そのものに含まれるミネラルに触れることによってより美味しくなるのだそうです。

気を付けるポイントはここ!

甕が劣化して内部のアルコール分が漏れ出ると古酒作りがうまくいきません。厚めの丈夫な甕を選びましょう。
「寝かせる」とは言っても放置するのではなく、日頃から気にかけて割れなどがないかチェックすることも大切です。

古酒を「育てる」

時間が経つほど美味しくなる古酒ですが、何年もただ寝かせておくだけだと、アルコール分が減ってしまい、開けた時に酢や水に戻ってしまっていることもあります。
これを防ぎ、長期熟成を可能にするために編み出された技術が「仕次ぎ」です。
育てたい親酒より若い古酒を定期的に継ぎ足すことで親酒の劣化を防ぎます。
親酒や仕次ぎ酒の選び方、仕次ぎの頻度や量によって個性があらわれます。あなただけのオリジナル古酒を作ってみてくださいね!

全国的に泡盛古酒の魅力が広まってくれたら嬉しいなと思います。
本日は、古酒づくりのウンチクでした〜!