2018.12.27

泡盛なのにウイスキーのような味わい!?熟成泡盛『沖縄 43度』をウイスキー専門家にガチでレビューしてもらった

沖縄では、水割りなどで楽しむ「食中酒」として親しまれている泡盛。最近では、ハイボールなど多種多様な飲み方で楽しまれるようになり、泡盛のレパートリーも増えてきました。

そんな中、近年流行しているのが木樽で寝かせた「熟成泡盛」。泡盛とは思えない、まるでウイスキーのような味わいに、泡盛ファン以外からも注目を集めています。

そんな熟成泡盛を、ウイスキーの専門家が飲んだらどんな反応をするのか?ウイスキーの専門家、ウイスキーエキスパートの方にガチレビューしてもらいました。

人物紹介

西 勇輔

ワインバー 「KEYAKI」 支配人、「ウルトラチョップ」ワイン統括管理責任者

国内でまだ1,900名程しか保有していない「ウィスキーエキスパート」の資格を保有。THE GLENLIVET公式ブランドアンバサダー、JSA認定ソムリエやWSETなど、資格に裏付けられたお酒に関する様々な深い見識を持つ。フードアナリスト協会の認定講師も務め、食情報の専門家として食を通じたコミュニケーションの魅力を最大限に伝えてくれる。

今回レビューしてもらう泡盛は『沖縄 43度』

今回、西さんにレビューしてもらうのは、久米仙酒造が販売する『沖縄 43度』。

アメリカ・ケンタッキー州から直輸入したオーク樽を使用して熟成させた、樽原酒がベースとなっている熟成泡盛は「まるでウイスキーのよう」と国内外で人気を集めています。

西さんに聞いた樽熟成の意味とその効果

西さん:「樽熟成というのは、文字通りお酒を樽の中で長期保存することで、熟成させることです。ウイスキーの他に、ワインやビールなどでも樽熟成を用いたお酒造りが行なわれることがあります。
樽に使用される素材にもいくつか種類があり、素材によって熟成時に現れる効果は変わってきます。

今回の『沖縄 43度』に使用されているのは、オーク樽ということで木材を用いた樽ですよね。見ていただければわかる通り、通常は透明に近いはずの泡盛がウイスキーのような琥珀色に変わっています。これは、木材から溶け出した成分(溶質成分)による影響なんです。色の他にも、香りや味に関しても同じことが言えます。樽材が持つ個性が溶け出すことで、色・香り・味全てが熟成前とはまるで異なる性格を持つお酒に変わっていくのです。」

『沖縄 43度』を飲んでレビューしてもらった!

樽熟成の効果について教えていただいたところで、さっそく西さんに『沖縄 43度』をテイスティングしてもらいました。

ウイスキーのプロは、“琉球ウイスキー”と銘打ったこの泡盛に対して、一体どのような反応を示すのか!?

ブラインドテイスティングではウイスキーと思ってしまうほど!

西さん:「ブラインドテイスティングの段階では、泡盛だとは全く思いませんね。オーク樽熟成由来のバニラのような香りは、まさにバーボンそのものです!喉を通る時のテイストは、ラムを飲んでいる時の感覚に近いかな。

ゆっくりと味わってみると、樽の香りの付き方が少し派手な印象があります。本格的な熟成ウイスキーとは、別物だと考えていいでしょう。しかしながら、味わい・香りといったテイスト面だけではなく、価格面においても非常にバランスの取れたお酒という印象を受けました。」

お酒好き全員にオススメしたくなる間口の広いお酒

西さん:「個人的な意見なのですが、このお酒はウイスキーや泡盛といったカテゴリーで括る必要のない商品だと思いますね。ウイスキー、泡盛といった固定概念を持たずにフラットな目線で楽しめば、ウイスキー好きにとっても、泡盛好きにとっても、双方にとって新しい発見を得られるのではないでしょうか。」

熟成泡盛『沖縄 43度』オススメの楽しみ方を聞いてみた

“バランスの取れたお酒”と、非常に好評価だった『沖縄 43度』。続いて、自宅で楽しむ際のオススメの飲み方や、食事とのペアリングについても教えていただきました。

オススメの飲み方は?

西さん:「樽の風味がとても色濃く出ているお酒なので、その個性をしっかりと楽しむという意味でも、私はストレートで飲むことをオススメします。温度が上がることによって、風味がさらに際立つので、口の中で温度を上げながらゆっくり楽しんでみてください。

また、ストレートで飲みつつ後に水を加えて変化を楽しむのも良いですね。水を適量加えることで、香りが開きお酒の魅力をより一層感じることができるでしょう。ストレートだと強すぎるという方は、ロックやハーフロック、トゥワイスアップで楽しんでみてください。」

食事と合わせるなら?

西さん:「どんなシーンでも合わせやすいお酒です。どのタイミングで飲むかによっても、オススメのおつまみは変わってきますが、基本的には塩気のあるおつまみが合わせやすいと思います。

例えば、ミックスナッツ。『沖縄 43度』の熟成に使用したのは、バーボンを造る時に使用した樽の古樽ですよね。バーボンは、原料としてトウモロコシを51%以上使用したウイスキー。 ペアリングの基本として、同系統の原料を使用しているものは非常に相性がいいとされていますので、ミックスナッツの中でもビックコーンは最高のペアリングです。ほどよい塩が、お酒の甘みを引き立ててくれますよ。

また、同じ土地の素材を使うという意味では、ポークジャーキーを合わせてあげるのも面白いですよね!」

自分へのご褒美やお酒好きへのギフトとして最適!

レビューを終え、西さんは『沖縄 43度』をギフトとして贈るのにぴったりのお酒だと絶賛していました。

西さん:「この『沖縄 43度』を飲んで、一番強く感じたのは“誰かにオススメしたくなるお酒”だなということです。蒸留酒好きであれば、誰に出しても美味しいと言ってもらえるバランスで作られていますし、ウイスキーファンであっても初めて飲むような驚きがありました。

値段設定も高すぎず安すぎず、ギフトとして贈る上で絶妙な価格帯ですよね。通常、17年熟成のシングルモルトだと20,000円はくだらない値段感になりますが、あまりにも高価な商品だと貰う側も恐縮してしまいますよね。その点、『沖縄 43度』は本格的な作りなのに、肩肘を張らずに気軽に飲めるくらいの絶妙な値段設定。お酒好きの人に贈るギフトとしては最適だと思います。

また、ウイスキーにはない泡盛の魅力の1つに、*瓶熟成がありますよね。『沖縄 43度』も瓶熟成させることで、より一層香り高く素晴らしい味わいになるに違いありません。ご自身で購入して、“泡盛を育てながら”年々変わりゆく味わいを楽しむのも、このお酒との素敵な向き合い方だと思いますよ。」

*瓶熟成:ウイスキー等の一般的な蒸留酒は、瓶に詰めた時点で熟成が止まってしまいますが、泡盛は瓶の中でも熟成が続くため年々味わいが変化していきます。

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