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泡盛の原料は何?焼酎や日本酒など原料の違いについて解説

2021年03月11日 17:55:00

今回は泡盛の原料について解説していきたいと思います。

製法などにも関わってくるお話のため、少し複雑で専門的な用語も出てきますが、最低限覚えておきたいポイントをまとめてみました。

お酒のそれぞれの原料や工程などを知ることで、お酒の楽しみ方もより一層広がりますので、ぜひ参考にしてみてください。


泡盛の原料は?

泡盛の原料はお米

結論から言うと、泡盛の原料は主にお米です。ですが単純にお米であるというだけでは不十分なのです。

泡盛の原料について解説する場合は以下の3つのポイントを抑えておく必要があります。


1.お米

2.黒麹

3.米麹の割合が100%(全麹)


泡盛原料のポイント① お米 (主にタイ米)


まず最初のポイントとして、泡盛は日本の酒税法上も焼酎に分類されており原料はお米となっており、主にタイ米(インディカ米)が使われています。

主にタイ米が使われているのは過去の歴史や沖縄の風土などが深く関係していますが、由来などはここでは一旦省かせてもらいます。


原料として間違えやすいポイントとしては、タイ米でなくてもよいと言う点です。

現在では日本米を使った泡盛もあり、原料の規定でタイ米でないといけないうことではありません。



泡盛原料のポイント② 黒麹


泡盛の原料の解説で2つ目の大事なポイントは、泡盛を作る際に使う米麹は黒麹(くろこうじ)でないといけないという点です。


泡盛もそうですが、焼酎や日本酒などお米を使うお酒は、お米を蒸して麹菌(こうじきん)と混ぜて醪(もろみ)を作るという工程があります。この時に泡盛は必ず黒麹菌が使われ黒麹から醪が作られます。

焼酎や日本酒は黒麹の他に白麹や黄麹が使われますが、泡盛には黒麹以外を使ったものはありません。



泡盛原料のポイント③ 米麹の割合が100%(全麹)


泡盛の原料の最後のポイントとして米麹(こめこうじ)の割合が100%(全麹)であるという点です。

前の2つのポイントで解説したように、原料にお米を使い黒麹を使用しますが泡盛においては全てがこの米麹から作られています。


焼酎は米麹の他に原料である芋や麦などを加えて芋焼酎や麦焼酎となり、泡盛の原料と違いが出るポイントのひとつでもあります。


泡盛は米麹の割合が100%で作られることで、副原料が入っている焼酎にあるような香りは少ないですが、その分旨味に特化した味、製法であると言われています。


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原料がさとうきびの泡盛は存在する?


泡盛には原料がさとうきびのものは存在しない

泡盛というと沖縄のお酒というイメージもあってか、原料はさとうきびなのではないかと誤解される場合がありますがこれは間違いです。

「さとうきびが原料の泡盛は存在しません」


これまで解説してきたように泡盛はお米を原料とすることも定義されていますので、さとうきび原料では泡盛と呼べません。

ですが、さとうきびを原料としているお酒は以下のようなものが存在しています。


さとうきび原料のお酒① ラム酒

原材料をさとうきびとする蒸留酒で有名なものひとつが「ラム酒」です。

ラム酒はお菓子作りに利用されたり、レーズンを漬けたラムレーズンなどでも有名ですね。

ラム酒はさとうきびの絞り汁や、モラセス(糖蜜)と呼ばれるさとうきびから砂糖を作る際に生まれる成分を原料として作られています。


さとうきび原料のお酒② 黒糖焼酎

「黒糖焼酎」も原料の一部にさとうきびが使用されているお酒になります。

黒糖焼酎は鹿児島の奄美諸島のみで作られている焼酎になっており、酒税法上もこの黒糖焼酎は奄美諸島で作られたものだけを指すこととなっています。

焼酎ですので、原料である米麹にさとうきびから生成された黒糖を混ぜて発酵・蒸留されたものが黒糖焼酎となります。



泡盛と焼酎や日本酒の原料の違いについて解説

焼酎との原料の違いは?

ここまで泡盛の原料について解説してきましたので、泡盛と焼酎は原料は同じお米が使われており、焼酎には米麹の他に芋や麦などが使われているということは分かったかと思います。


焼酎にはさらに原料として以下のような原料を使うことが国税庁より指定されています。


あしたば、あずき、あまちゃづる、アロエ、ウーロン茶、梅の種、えのきたけ、おたねにんじん、かぼちゃ、牛乳、ぎんなん、くず粉、くまざさ、くり、グリーンピース、こならの実、ごま、こんぶ、サフラン、サボテン、しいたけ、しそ、大根、脱脂粉乳、たまねぎ、つのまた、つるつる、とちのきの実、トマト、なつめやしの実、にんじん、ねぎ、のり、ピーマン、ひしの実、ひまわりの種、ふきのとう、べにばな、ホエイパウダー、ほていあおい、またたび、抹茶、まてばしいの実、ゆりね、よもぎ、落花生、緑茶、れんこん、わかめ

(出典:国税庁HP


糖やデンプンを含んでいる穀物や果物などであれば焼酎の原料となりますので、これだけの数の焼酎が存在するということになるので、いろいろな味や香りが楽しめるのですね。


日本酒との原料の違いは?

日本酒がお米を使って作られていることはお酒に詳しくない方でもご存知かと思います。

日本酒は、前で説明した焼酎のように米麹以外の穀物や果物などの原料も基本的には使用しませんので、同じお米を使う泡盛と原料だけを取ってみるとほとんど同じともいえるのです。


ですが製法に大きく違いがあり、酒税法上でも日本酒は「醸造酒」にあたりビールやワインなどと同じ部類に分類されます。


日本酒は焼酎などのように原料の違いというよりも、米の削り方や製造方法の違いなどで種類が変わり、純米酒・吟醸酒・本醸造酒などに分かれ、種類によっては原料に醸造アルコールが含まれます。


ほかにも様々な原料のお酒があります

ウイスキーの原料

近年はハイボール人気や、NHKのドラマのマッサンなどですっかりメジャーなお酒となったウイスキーですが、ウイスキーの原料はさまざまで、「大麦」「小麦」「トウモロコシ」「ライ麦」などの穀物が使用されており、「お米」を使ったウイスキーも存在します。

蒸留酒であるウイスキーは焼酎などと原料や製法は似ていますが、異なるのは木樽で熟成するという点です。

同じウイスキーでもスコットランドで作られた「スコッチ」やアメリカのトウモロコシで作られた「バーボン」などと生産された国によって呼び名が変わる点も特徴で、それぞれの国によって原料や製法の細かい定義もされています。


テキーラの原料

高いアルコール度数のイメージが強いテキーラですが、原料は「アガベ」と呼ばれる植物からできており、メキシコ原産のお酒です。アガベは日本ではリュウゼツランとも呼ばれ、観葉植物としても見かけたり、シロップなどにも使われる植物です。

見た目はサボテンやアロエなどに似ており、テキーラの原料はサボテンと勘違いされることもありますが、サボテンは原料では使われません。


蒸留酒であるテキーラもアガベを発酵、蒸留する工程は他の蒸留酒と似ていますが、決まった場所で栽培されたアガベを使用することや、メキシコ内でも蒸留できる場所は限られており、細かな定義がされているお酒となっています。


関連ページ:https://kumesen.co.jp/r-awamori/

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